機内エンターテイメントの未来を創る
機内での接続性が向上し、乗客が自分のデバイスを機内に持ち込むようになって以来、座席で楽しむ機内エンターテインメントの存在価値が脅かされてきました。このジレンマから脱却すべく、IFEを提供するThales社、シートメーカーのCollins Aerospace、デザインコンサルタントのtangerineの3社が協力して、未来の機内エンターテインメントの姿の創造に取り組みました。
Services
- Product & Service Innovation
- Industrial design and engineering
- UX/UI design
- Prototyping and User testing
Learning
私たちは、航空会社とテクノロジープロバイダー双方の収益源を守るコンセプトを構築したいと考えました。課題となったのは、エンド・to・エンドでの乗客の旅を豊かにし、新たな潜在的収益源を導入し、乗客が自分のデバイスを持ち込むという新たなトレンドに魅力的な選択肢を提供できるソリューションを生み出すことでした。
私たちは、新しい機能やUXインタラクションの可能性を調査・特定し、顧客体験に影響を与えるであろう未来の可能性を探りました。また、IFEエンゲージメントにパラダイムシフトをもたらすソリューションをデザインすることで、航空会社が導入できる全く新しいレベルの、パーソナライズされた顧客体験を乗客へと届けることを可能にしました。
Leaping
“Digital Sky” は、ユニークな座席とIFE製品の組み合わせであり、ThalesのIFEをネクストレベルに引き上げながら、エコノミークラスとプレミアムエコノミークラスにおいて、Collins Aerospaceの新しいプレミアム製品ラインを作り出しました。
シートの背面に設置された縦長の大型デジタルディスプレイで、買い物、ゲーム、注文、検索、視聴を同時に行うことができる、ユニークなユーザーシナリオを作成しました。また、画面サイズが大きくなったことで、乗客の膝に負担をかけずに食事用テーブルを完全に伸ばす方法、テーブルを収納する場所や方法、適切なタイミングでテーブルを手前に引き出す方法などを新たに考案しました。
このコンセプトは、最新のアイトラッキングソフトウェアを用いて様々なユーザーのもとでテストされ、ユーザビリティに関する迅速なフィードバックを得て、改善できる機会を明確にしてゆきました。
Landing
Digital Skyはバーチャルコンセプトから、実際に手に取れる製品へと7ヶ月間で飛躍的に進歩しました。ドイツのハンブルグで開催されたAircraft Interiors International Expoにおいては、様々なUXシナリオを備えた8つのワーキングシートプロトタイプを発表し、お客様へのデモンストレーションを実施しました。
22.5インチHDタッチスクリーンを縦置きにすることで、当時の現行ディスプレイの5倍の大きさの画像を表示することを可能にしました。また、ディスプレイの技術やソフトウェアを簡単にアップグレードできるようにすることで、シートの構造や認証プロセスの将来性を考慮したコンセプトとなっています。
Digital Skyは、機内でのお客様のエンゲージメントを向上させ、メーカー、オペレーター、小売業者が機内のコネクティビティを活用することで、新たな収益源を開拓することを目的として開発されました。