ポーランドの風景にインスパイアされたLOTポーランド航空の新デザイン

2022年、LOTポーランド航空は、同社の長距離および短距離サービスの進化を象徴する機材のキャビンインテリアの全面的なアップグレードを目指して、tangerineをデザインパートナーに選定しました。このプロジェクトは、LOTの広胴型ボーイング787-8型機の全クラスにわたる統一されたキャビンデザインを開発し、そのデザインを狭胴型機にもシームレスに展開することを目指しました。この改装プログラムには、全クラスの座席の交換、最新鋭の機内エンターテインメントシステムの導入、インターネット接続の追加など、包括的なオーバーホールが含まれていました。ポーランドの特色を取り入れた新しいキャビンデザインは、LOTの95年にわたる歴史を称賛するとともに、現代的な視点でポーランドのホスピタリティ精神を体現しています。
Services
- Design strategy and Vision Setting
- Creative direction
- Cabin interior design
- Brand identity and Brand experience
- Soft products

Learn
ポーランドの豊かな文化を知るため、tangerineはポーランドに赴き、CEOやクリエイター、著名な映画監督などの主要な関係者との対話を通じてインスピレーションを得ました。tangerineのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるMatt Roundは次のように述べています。「ポーランドには、息を呑むような風景に差し込む素晴らしい光があります。アーティストや建築家たちは、エネルギーに満ちた魔法のような瞬間や、風景に刻まれる大胆なランドマークを作り出しています。これがインスピレーションの源泉でした。」ポーランドがヨーロッパ最大の銅生産国であることに着想を得て、tangerineはキャビンデザインに銅のアクセントを取り入れ、ポーランドの温かいホスピタリティを象徴し、その建築遺産に敬意を表しました。このデザインは、ポーランドの都市ザリにある「Museum of Fire」に影響を受けており、銅やポーランドの工芸、素晴らしい風景をキャビンインテリアに融合させています。


Leap
tangerineは、LOTのキャビンインテリア、機内サービス、ラウンジ体験を一貫して視野に入れながら、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスの3つのクラスのデザイン全般を開発しました。テーマである「ピュア・ポーランド」で、ポーランドの遺産とLOTの未来への野心を反映しています。ポーランドの風景に照らされた太陽の光をキャビンの要素やスイートドアのラミネートに反映させ、タトラ山脈の日の出と日没の壮大さに触発された各クラスのバルクヘッド(壁)は、ビジネスクラスでは深い青から淡い青へ、プレミアムエコノミークラスでは深い青から琥珀色へ、エコノミークラスでは深い青から空のピンク色へと移り変わる優雅なグラデーションを描いています。



Land
LOTの航空機に搭乗するお客様は、ポーランドを訪れる帰国者であれ、訪問者であれ、乗り継ぎのお客様であれ、ポーランドの本質を体験することができます。機体の優雅な入り口は、ポーランドの「wycinanki(ウィチナンキ)」と呼ばれる伝統的な紙切り細工を思わせる銅仕上げのディテールが施されています。キャビンのCMFは、ポーランドの豊かな天然資源、特に銅や琥珀を反映させ、ポーランドのルーツとの特別なつながりを築いています。カラーパレットは、ビジネスクラスでの深く豪華な色合いから、エコノミークラスでの明るく軽やかな色合いへと変化し、キャビン内の密度の高い部分で空間感を高めています。
このデザインは、LOTポーランド航空のブランド表現として一貫性があり、既存の機材や地上サービスともシームレスに調和しています。また、クラスごとの差別化をうまく果たし、色使いやコントラスト、グラデーションの大胆な活用に加え、さまざまな表面仕上げが組み合わさることで、乗客の快適さと革新への取り組みがしっかりと表現されています。


