コーポレートアイデンティティによるオリジナルブランドの確立
成功するグローバルブランドを構築するためには、文化の違いを乗り越え、企業の価値を定義し、異なる哲学を受け入れなければなりません。コーポレート・アイデンティティは、単なるロゴではなく組織の「顔」であり、正しい価値と品質を市場に伝えるものである必要があるのです。
静かなる野心家であり、デザイン意識も高さも併せ持つSindohのCEOは、消費者を惹きつける独自のデザインアイデンティティが自社のビジネスには必要だ考えていました。この世界的に知られている複写機のOEMメーカーは、革新的な2D/3Dプリンターの自社ブランド立ち上げという野心を持って、tangerineのサポートを求めました。
Services
- Trend Forecasting & Vision Setting
- Design & innovation workshops
- Product Design
- Design Engineering
- Colour, material & finish
- User Experience & UI
Learning
Sindohは、世界の主要なプリンタ市場において、OEMメーカーとしての確立されたブランドを築いています。また、アジアでも高い評価を受けており、Sindohブランドとして多くのプリンターを販売・サポートしています。
OEMからB2Cブランドへの移行は簡単なことではありません。しかし、新たにデザインされた製品の“波及効果 ”をうまく活用できさえすれば、グローバルな競争下においても独自のポジショニングを確立するチャンスは存在していました。
ブランドを考える上で、将来の方向性を共有することは非常に重要です。私たちは、Sindohの経営陣や主要顧客にインタビューを行い、Sindoh社内のチームとのワークショップやブレインストーミングを重ねることで、明確なブランドの枠組みを定義することに成功しました。
Leaping
tangerineは、Sindohブランドの強みと弱みを明らかにするために、彼らのスタッフと一連のワークショップを実施しました。クロスカルチャーでのブレインストーミングの結果、Sindohの個性は「デザイン性」「専門性」「思いやり」に裏打ちされており、それが強力なビジネス特性になっていることが導き出されました。
新CIのデザインには、この3つの強みを感じさせることが不可欠でした。この3つの強みを活かしながら、Sindohが自信を持ってブランドを掲げることのできるような、新しいコーポレート・アイデンティティを一緒に考えていきました。その結果、グローバルな競争にも自信を持って挑めるような、独特の風格を持つ新しいワードマークとロゴが開発されました。
Landing
新しいワードマークは、 Sindoh が持つ静かなる自信を感じさせるとともに、 Sindoh の理念の中心でもある人間性を強調しています。Sindohの “i “は、意図的に “人 “を表しています。
3面体のメビウスの形をしたロゴは、3つの基本的な企業理念の有機的なつながりを表しており、市場においての彼らの製品の信頼性を表現しています。
ブランドを支える哲学とアイデンティティは、ビジネスのあらゆる側面に広がっています。今やSindohはデザイン主導の企業として、国際市場での製品の販売に自信を持っています。
現在も、tangerineは Sindohの戦略的デザインパートナーとして、デザインセミナーやソウルでの展示会の開催、新製品開発などを通じて、Sindoh社の成長を支援しています。直近では、 Sindohの60周年を記念した展示会を開催に際し、デザインパートナーとして寄与しました。
「tangerineは、私たちにとって家族のような存在になりました」と、Dr. Woo Suk-Hyung氏は語っています。「Martinはデザインコンセプトの背景とSindohのブランドポジションについての彼の考えを明確に語ります。当社スタッフのフィードバックに基づいて変更を行う必要があったときには、彼は全体のコンセプトを損なわずに実現可能な最高のソリューションを提案してくれました。私は彼のデザイン哲学を信頼しています」
Dr. Woo Suk-Hyung氏、Chairman and CEO - Sindoh
Creative Leap
10+ year
Strategic partnership