リテール戦略とブランド・アイデンティティ
Innisfreeはソウルに新たな旗艦店をオープンしました。私たちは、彼らの販売方針を構築すると共に、異なる広さと形態を持つ様々な店舗に共通して適用できるような、顧客体験戦略の開発に成功しました。私たちの狙いは、Innisfreeの魅力を更に強化し、グローバル展開を加速させるようなブランドを構築することでした。
この戦略的プロジェクトの最初の重要なアウトプットは、グローバルなナチュラルビューティーブランドとしての新しいワードマークの制作でした。これは後に、すべてのチャネルにおいてInnisfreeの新しい顔となりました。
Services
- Positioning and Strategy
- Brand & Identity
- Wordmark Design
- Packaging Design and Graphics
Learning
Innisfreeは韓国の済州島をイメージさせるブランドストーリーを持っています。しかし、新たな旗艦店をオープンするに当たって、このブランドストーリーだけではアジア市場での訴求力に欠けるという事実を私たちは彼らに提言しました。
更に、店頭やパッケージにおいてInnisfreeのワードマークの認知度が低いことや、製品のネーミングやパッケージデザインに一貫性がないこと、成分の配合や効能、価格帯についてのわかりやすい視覚的要素がないこと、などの問題点がありました。
一方で、私たちは、天然素材の産地を明記したり、ライフスタイルと自然の力をより強く結びつけることで、顧客体験における差別化は可能であると考えていました。
Leaping
このプロジェクトにおいて私たちは、SPAブランドへの転換、製品ポートフォリオの拡大、F&Bやホームプロダクトを含む新カテゴリーの導入などによって、補完的なグローバルブランドへのデザイン戦略を掲げていきました。
「Power of Nature」は、競合他社や数多くの模倣品からInnisfreeを差別化するための中心的なブランド・コンセプトとして確立されました。それは、生きる力、美しさ、豊かさ、静けさを備えた自然そのものの強力な力という、より広い概念を呼び起こすものであり、済州島で栽培された原材料を前面にPRするビジネスからの転換でもありました。
Landing
Innisfreeのワードマークは、どのような状況下でも明確に適用できるよう、プロポーションを整え、セリフ書体をよりシンプルで大胆なものにしました。
また、店舗のコンセプトから製品のボトルやパッケージのデザインまで、さまざまな場面で「Power of Nature」というブランドコンセプトを体現するための、ブランドガイドラインも作成しました。
私たちはInnisfreeがグローバルな小売業をさらに拡大・発展・展開していくためのフレームワークを提供しています。