Work / Azul

LCCに新たな長距離路線を開設

ブラジルのLCCであるAzulは、アメリカへの長距離路線導入を記念して、初の長距離国際線ビジネスクラスシートを含む、新しいキャビンデザインをtangerineに依頼しました。

プロジェクトの開始時点で、エアバスA330-200(レトロフィット)とA350(新型)の組み合わせにより構成される航空機の基本的な仕様は既にほぼ決定されていました。11ヶ月という期間の中で、航空会社に対し具体的な価値を提供しながら、顧客体験を向上させ、よりプレミアム且つビジネスライクな印象をブランドとして表現することが私たちにとっての課題でした。

Services

  • Product Design
  • Design Engineering
  • Colour, material & finish
  • User Experience & UI
  • Trend Forecasting & Vision Setting

Learning

調査の結果、Azulはブラジルの人々に愛されているLCCであることが見えてきました。Azulは、ブラジル的な楽しい雰囲気と特徴を調和させた機内インテリアのデザインを求めていました。加えて、新しいビジネスクラスでは、「価値」を強調しながらも決して「安物」ではない、豊かで喚起力のある洗練されたスタイルを表現する必要がありました。

色、仕上げ、素材は、エコノミー、プレミアムエコノミー、ビジネスの3つのクラスで一貫性を保つ必要がありました。また、このデザインは、レトロフィットと新型のどちらの航空機のタイプにも導入できるものでなければなりません。シートメーカーから課せられた厳しい制限をクリアするためには、最大の効果をもたらすための段階的な変更を賢明に行っていく必要がありました。

Leaping

OEMベンダーからの評判のお陰で、私たちは座席メーカーを説得し、Azulが所有するビジネスクラスシートの一連の改良を任せてもらうこととなりました。その後、私たちは、Azul社の新しいビジネスクラスの旅行者に、はるかに優れた体験を提供するための一連の改良点を見つけ出すことに成功しました。 

Landing

私たちは座席メーカーと緊密かつ迅速に連携し、ビジネスクラスシートの収納エリアを再設計しました。マルチカラーのアルマイト処理が施されたロゴ入りの機械加工のベゼル(エッジ)と、エンボス加工によるエレガントなレザーカバーパネルを採用。ギャレーの一角には、レーザーカットされたロゴ入りウォークアップバーが設置されており、乗客が対話をしたり足を伸ばしたりできるソーシャルスペースを実現しています。

インテリア全体では、コパカバーナビーチからインスピレーションを得たパターンを採用し、青を基調とした温かみのある魅力的な配色で、ブラジルのパーティーの雰囲気を表現しています。

また、私たちは、A330-200型機に使用する素材のデザイン言語と仕様を、 新たなA350型機の全客室クラスにも採用できるよう考慮しました。このプロジェクトは、 Azul のマイアミへの長距離路線開設と、2014年のFIFAワールドカップブラジル大会並びに2016年のリオ・オリンピックの開催に間に合うように進められました。

Drag

We knew of tangerine from some of the outstanding airline interiors work they had done before and the fact they had a local office in Brazil made the choice all the more obvious. They were a great team to work with, keeping track of all aspects of the project and with very deep knowledge of the business. We are convinced that with these interiors designed by tangerine, coupled with Azul’s focus on exceptional customer service, our passengers’ experience will be second to none.

Gianfranco Beting, former Director of Communications at Azul Airlines