Work / Snoozebox

ポータブルホテルルームによる空間イノベーション

ホスピタリティ事業におけるスタートアップ企業であるSnoozebox社は、輸送用コンテナを再利用した第一世代のポータブルホテルで成功を収めています。彼らは、これまでシルバーストーンF1、グラストンベリー音楽祭、エジンバラ・フリンジ・フェスティバルなど、英国の文化的・スポーツ的イベントを中心にポップアップホテルを提供してきました。Snoozebox社は、「小さなスペースを最大限に活用して最高の顧客体験を実現する」という航空業界におけるtangerineの評判に感銘を受け、私たちに新しいホテルの客室デザインを依頼しました。ホテルの客室は、英国のコーチビルダーであるASGB社製のカスタムモバイルソリューション内に設置され、ポータブルホテルとして利用されています。

Services

  • Product Design
  • Design Engineering
  • Colour, material & finish
  • User Experience & UI
  • Trend Forecasting & Vision Setting

Learning

私たちは、わずか3.6m x 2m x 2mという部屋の可能性を最大限に引き出すために、イベント用宿泊施設の潜在顧客と利用者の背景について多角的に調査し、そこからインスピレーションを得ました。この部屋は様々な旅の用途に合わせるために、客室のすべてのエンスイートバスルームが組み換え可能でなければなりませんでした。 客室そのものを半分に折り曲げることで、トラックの荷台での移動をスムーズにするというアイディアは、非常に興味深くやりがいがありました。

Leaping

tangerineは、Snoozeboxから当初求められていた「調整可能なベッドの設計」という要求を越えた、より意欲的な提案を行いました。作り付けの備品から取り付け金具、カラーパレット、 室内の雰囲気まで、ホテルに関わるすべての要素を見直し、顧客体験を一新するという私たちからの提案を実現するには、革新的かつクリエイティブなデザインソリューションが必要不可欠でした。

Landing

Snoozeboxは、わずか24時間でイベント会場に到着して設営までを完了させます。 1台のトラックには6つの部屋を搭載し、更にその上に4つの部屋をクレーンで吊るして客室を構成します。壁面と一体になった滑らかなメタルフレームの裏に隠れる折り畳み式のベッドは、レーザー切断や折り畳み加工の専門家と協力することで制作されました。プルダウン型ハンドルを備え客室スペースにすっきりと納められたベッドは、7通りのレイアウトに対応し、最大4名まで収容可能です。バスルームは上方に向かって傾斜した壁によって空間が広く感じられるだけでなく、タオルや衣類を掛けるドライエリアも備えたラグジュアリーなデザインになっています。客室は、ヨーロッパ有数のブランドによる床材やファブリックを採用し、異なる利用者に合わせた3種類のデザインが用意されました。

Drag

「Snoozeboxのゲストに上質な顧客体験を提供するためには、革新的な考え方と、デザイン面でのリーダーシップが求められました。tangerineは、当社が求めていたコンセプトの実現を可能にしました。 非常に優秀なスタッフは、当社の要望や意図を速やかに理解してくれました。また、tangerineのデザイナーは、ベッドのヒンジなど、客室内のすべての要素を細部に至るまで検討し、最高の結果を生み出してくれました。」

Lorcán Ó Murchú氏、Snoozebox CEO

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