概要
世界最大手の通信機器メーカーであるHuaweiは、ヨーロッパ市場での占有率を高めるためのサポートをtangerineに依頼しました。
「既存のソリューションを提供する企業は、求めていませんでした。我々が必要としていたのは、当社と製品について理解し、それを特別な存在に高めてくれるビジネスパートナーでした」(Bin Xie氏、Huaweiディレクター)
このプロジェクトの挑戦は、巨大な中国ビジネスの原則と基準に基づいた西洋テイストのデザインで成功を収めることでした。この目的を達成するには、双方向のプロセスが必要でした。tangerineはHuaweiの文化を理解する必要があったようにHuaweiは西洋の消費者の文化を理解する必要があったのです。
重要なインサイト
Huaweiのデザインプロセスは、緊急に見直す必要がありました。デザイナーは、わずか数週間で携帯電話のデザインを完成させることを求められ、時には考えたりスケッチする時間すらないこともありました。tangerineは、Huaweiの企業理念を尊重した構造化された戦略的アプローチを定義するために、同社の役員と話し合いを重ねました。我々のインサイトは、特に異なるマーケットで起こっていることに関するデータと消費者トレンド分析の可能性を示しました。この作業の目的は、西洋と東洋どちらでも理解されるデザイン言語を見つけることにありました。
ソリューション
こうした新しいデザイン思考に基づいて発表した製品の一つに、「C7100携帯電話」が挙げられます。主に中国市場に向けて2008年に販売されたこの製品は、発売から3か月で30万台以上が売れました。しかしそれより重要だったのは、Huawei製品がどのような見た目や雰囲気を持つべきかを最初に示した静かな革命となった点でしょう。精巧な技術を求める中国の嗜好と、よりシンプルな美しさを追求するヨーロッパのスタイルを、バランスよく統合した製品を完成させたのです。これにより、Huaweiの国際的な市場戦略に必要な独自のデザイン言語を発見することができました。Huaweiは現在、英国と日本、米国にデザインセンターを設置し、世界最大のデザインチームを有しています。
デザインストーリー
クライアントの声
Huawei向けのtangerineビデオ
The client says:
「tangerineから様々なことを学びました。最初にプロジェクトを依頼したときから、彼らは非常に優秀な仕事をしてくれました。新たなビジネスの可能性を与える「デザイン言語」を生み出してくれたのです」
Xie Bin氏(Huawei ロンドンデザインセンター、デザインディレクター)