さらなる飛躍を! – New Design Showcase 2022

私たちは30年以上にわたり、期待を超える革新的な製品、サービス、顧客体験をデザインするための創造的な飛躍を遂げてきました。

人々は、歴史の中で人類は成長を重ねてきており、今後もこの進歩は続くと信じています。一方で、戦争、経済不安、史上最悪のパンデミック、気候変動など、最近の世界的な出来事を前にすると、このような見解はやや楽観的なようにも思えてきます。

 

しかし、進歩が産業において重要な役割を果たすことは依然として否定できず、ビジネスチャンスを増やし、競争力を維持するためには、企業が前進し続けることが不可欠です。また、既存のビジネス形態を維持するためのイノベーションを必要としているのか、それとも既存のビジネスモデルを破壊して新しくより良いものを生み出すためのイノベーションなのかを問うことも重要なポイントです。

 

多くの企業にとって、これは技術の進歩、環境への配慮、利益還元、顧客により良いサービスを提供するための製品やサービスの改善などを意味します。アメリカのエンジニアであり哲学者でもあるAlfred A. Montapert氏は、「進歩」について次のように語っています。「揺り木馬は動き続けるが、何の進歩もない」。多くの企業は、「動くこと」、「やること」、「行動すること」に安らぎを感じています。しかし、私たちは、真の進歩には創造的な飛躍が必要だと考えています。

What is a creative leap?

私たちは企業がイノベーションを起こすためのプロセスを支援しています。tangerineにとってのCreative Leapとは、企業に抜本的かつポジティブな変化をもたらすための方法なのです。

 

Chief Creative OfficerのMatt Roundは以下のように語っています。

「企業によって、抱えている課題や目標、強みなどはそれぞれ異なるため、飛躍の種類も目指す場所も、組織や事業によってそれぞれ異なります。それゆえ、私たちは、クライアントのビジネスの背景をよく理解し、それを解決するためのプロセスを共同で作り上げていくという、共創的な方法で常にプロジェクトを進めています。私たちは、クライアントだけではなく、彼らの顧客も視野に入れながらデザインをしています。」

 

革新的な進歩には創造的な飛躍が不可欠です。しかし、飛躍といえど、リスクを考慮せずにやみくもに突き進めばいいという訳ではありません。クリエイティブな発想を呼び起こすためには、 洞察力と直観力、そして何十年にも渡る実績と経験が不可欠なのです。私たちは、ユーザーインサイト、マーケット調査、トレンド調査、など、さまざまな角度から問題を徹底的に調査し、戦略目標、ポジショニング、製品・サービスのロードマップに沿った機会の範囲を設定します。クリエイティブな飛躍には、さまざまな形や大きさがあるのです。

 

Rainbow Robotics RB Series Cobot

韓国のロボットメーカーのパイオニアであるRainbow Robotics社とは、3年間にわたる共同研究とデザインのパートナーシップにより、作業環境において人とともにシームレスに動作する人間中心のコボットを開発しました。また、オーストラリアのSpacetalk社に対しては、インターネットに接続できない環境でも親と連絡が取れる子供向けスマートウォッチの開発を支援しました。このプロジェクトでは、私たちは、製品、UI、アプリのデザインにおいて、家族向けの、楽しくて魅力的なコンテンツと安全な機能を提供することが求められました。両社に共通しているのは、ユーザーエクスペリエンスに重点を置いた革新的なソリューションを生み出すためには、それに連携したデザインが必要であるということです。両社とも、高品質で革新的な製品とサービスを提供するデザイン主導の組織として、創造的な飛躍を遂げました。Spacetalkは、デザインを戦略の中心に据え、tangerineのCEOであるMartin DarbyshireをChief Design Officerとして迎え入れています。

Spacetalk Adventurer Smart Watch

tangerineでは、最新鋭の3Dプリンターをデザインから、北京冬季オリンピック(2022)の中国の高速列車のデザインまで、人々の体験価値を高めることにモチベーションを持っています。私たちが生み出すすべての体験は、お客さまのブランドロイヤリティに繋がっているのです。

Sindoh 3D Printers

Beijing Winter Olympic 2022 High Speed Train

Chief Growth Officerである、Geraint Edwardsが率いるサービスデザインチームは、インサイト調査、機会特定、End to Endの体験のデザインと計画を通じて、イノベーションと顧客体験戦略のフロントエンドでお客様を支援しています。カイロにある新しいスフィンクス空港の目と鼻の先にある大エジプト博物館(GEM)では、「リバイバル」というビジョンのもと、訪問者の新しい体験を創造するプロジェクトを指揮しました。私たちは世界中から観光客が訪れるGEMには、Relive(追体験)、Refresh(リフレッシュ)、Relax(リラックス)、Re-engage(再活動)という主要なユーザーモードに合致するような体験が求められていると考え、それに沿ったユーザーエクスペリエンスの設計図とデザインマニュアルを作成しました。「サービスデザインとプロダクト・イノベーションは、企業がお客様と接するすべてのインタラクションを包括する、総合的なユーザー体験を作り上げるための重要なツールです。これらのツールを通じて、私たちはクライアントがより大きな飛躍を遂げ、抜本的でポジティブな変化を実現できるよう支援しています」と、Edwardsは述べています。

The Grand Egyptian Museum (GEM) in Cairo

GEM User Experience Blueprint